骨髄移植のドナー候補に選ばれてから手術までの体験記です。全体は
こちらにまとめています。
ドナー候補に選ばれたという封筒が来た日を1日目とし、その日を起点にカウントしています。今回がおそらく最終回だと思いますが、退院日以降を掲載しています。
171日目
・4時50分起床。毎日10分ずつ早起きになっているのは、意図したわけではなく、目覚まし時計がないから。
・5時15分頃、患部を押さえたり、腰を曲げたりひねったりすれば違和感はあるものの、痛いというほどでもない。
・7時30分頃、体温を測定し、採血する。看護師さんと話をする。こちらの病棟では、血液内科や内科、人工透析などの患者さんが多いようだが、外科とは違い、入院期間が長くなりがちだそうである。加えて、お年寄りの長期療養も多いとのこと。
・7時50分から8時5分頃まで朝食。
・9時15分頃、担当医の先生が来て、患部の消毒とばんそうこうの貼り替え。入浴もOKだが、熱いお湯だと雑菌が入る可能性があるので注意するようにとのこと。患部消毒用のグッズを2回分もらう(写真参照)。この土日は運動は控えるように、とのこと。
・10時頃、コーディネーターさんが来る。お世話になったお礼をして、退院。病院の先生方を始めスタッフの皆さんのおかげで無事退院できました。ありがとうございます。
・退院後、職場に向かう。仕事がたまっているであろうから、仕方ない。
・病院内ではほとんど痛みはなかったが、職場でずっと立っていたり、椅子に座って物を取るなどいろいろな動作をしていると、腰がちょっと痛くなってきた。おまけに花粉症が再発?病院内のきれいな空気の中に3日間ほどこもっていたせいか?
・それでも何とか仕事をやり終えて、帰宅。病院食が少なかったので、やや多めの夕食を取る。
・筋トレを試しにやってみる。腕立てと背筋は問題ないが、患部が床に接する腹筋は不可。昨日までやりすぎた?スクワットも、今日は筋肉痛のため不可。「この土日は控えめに」と先生も言うので、半分くらいの量にすること。医師の指示通りにせず、ひどくなっては大変なので。
172日目
・午前中、自転車で図書館に行く。自転車はまったく問題なく乗れた。低い位置の本を取ろうとすると、患部がちょっと痛くなった。
・医師からは、この土日の運動は控えめにということだったので、筋トレとウォーキングは半分程度の量に控えておいたが、入院中の運動不足と比べれば、動いた。そのせいか、今までよりも腰が痛い感じ。動いていないときは問題ないが、動くとちょっと痛む。
・入浴後、母親に薬を塗ってもらう。腰の後ろにある注射針の跡に薬を塗る芸当は、一人ではできない。母親に感謝。
・今回の入院で、人は一人では生きていけない、誰もが支えあって生きていることを改めて実感した。自分も、もっと能力を高め、皆の役に立てるように頑張らなければならない。
173日目
・筋トレは30分に1回ペースだったが、それでも多かった感じ。その影響か、入院していたときよりも痛いような感じ?があったので、背筋は控え目にしたが。
174日目
・腰の痛みはほとんど感じない。押してみると痛いが、通常の動きでは問題ない。触ってみると、半径1センチくらい腫れている範囲がある感じ。
176日目
・帰宅後、腹筋をしようとしたが、患部と床が接触すると痛むのでできない。最近、筋トレのしすぎか、疲労感もある。
184日目
・午後から骨髄移植の最終検査。血液検査も問診も特に異常はないとのこと。あえて言うなら、ガンマGTPが基準値を下回っているとのことだが、まったく問題ないとのこと。これで病院に来ていただくのは最後だが、万一異常が見られた場合は、コーディネーター経由で連絡してほしいとのこと。お世話になった旨お礼を言って、終了。
・帰宅後、コーディネーターの方から電話があり、体調などを質問された。病院での検査の結果、異常がない旨回答した。コーディネートの業務も、特に異常がなければ、これで最後になるとのこと。お世話になった旨お礼を言って、終了。
186日目
・布団の上ならば腹筋が可能になった。畳の上では、患部が当たると痛いので不可。
193日目
・風邪をひいてしまう。熱が37.5度くらいまで上がり、下痢も伴う。親も同じような症状だったので、どうも親から感染してしまった模様。前の日の睡眠時間が6時間弱で、やや体力が落ちていたからか。手術の影響はないと思うが…何とも言えない。
194日目
・一日寝て過ごす。手術の影響はないと思いつつ、骨髄移植推進財団に連絡し、状況を説明する。手術をした病院は自宅からやや離れていることもあり、近所のクリニックに行っても構わないが、その際には骨髄移植の手術もした旨を医師に伝えるように、とのこと。幸い、クリニックに行かずに済んだ。
195日目
・熱は下がったので出勤。マスクは着用。夜、コーディネーターの方から電話をいただく。現状を報告し、万一何かあれば、こちらから連絡することになった。自分に隙があってこんな顛末になってしまい、コーディネーターの方にも心配をかけてしまった。今後はこのようなことがないよう気をつけたい。
201日目
・畳の上で腹筋をしても、痛みを感じなくなった。
245日目くらい
・骨髄移植推進財団から、厚生労働大臣名の感謝状が届く。
268日目
・骨髄移植推進財団から、手術3ヵ月後のアンケートが届く。後日回答したが、いつかは忘れてしまいました…。
292日目
・骨髄移植の患者さんから手紙が来た。無事退院した様子。うれしい。後日、返事を書きたいと思う。
299日目
・患者さんに手紙の返事を書く。
300日目
・昨日書いた手紙を投函する。
302日目
・骨髄移植推進財団から、一昨日投函した手紙を患者さんに送った旨を知らせる通知が届く。
<感想>
ドナーに選ばれるにはHLAという白血球の型が適合することが必要です。ドナーに選ばれても、健康診断もクリアし、かつ家族の同意も得られた上でようやく手術となります。このたびは、さまざまな要素が重なって手術に至り、患者さんの治療の一助となることができ、大変うれしく思います。貴重な機会をいただいたこと、そして多くの皆さんのご協力をいただいたことに感謝します。
手術後1年間は保留となり、適合者が出てきてもドナーに選ばれることはありませんが、もし機会があるならば、喜んで提供したいと思いました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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